サトウキビ刈り取り遅れ 石垣島製糖
- 2025年04月06日
- 社会・経済
雨影響、操業期間延期の見通し
昨年末や今年に入ってからの雨の影響で石垣島内のサトウキビの刈り取り作業に遅れが生じ、3月中旬での操業終了を予定していた石垣島製糖(西村剛志社長)は4月下旬から5月ごろまで操業期間を延期する見通しだ。
石糖は昨年12月3日に操業を開始。ことし3月13日までの101日で作業を完了させる予定だったが、雨の影響でハーベスターがほ場に入れない日が続いた。同社によると4月3日までに延べ29日間、原料切れで工場がストップするなど大幅な遅れが発生しているという。
島内では24台のハーベスターが稼働し、原料8万3000㌧の収穫を予定。同社では、ハーベスターの稼働を衛星利用測位システム(GPS)で管理するほか、島内十数カ所に設置された雨量計でほ場の状態をリアルタイムで監視。刈り取り作業の効率化を図るなどしているが、4日までに搬入済みとなっているのは5万8346㌧にとどまる。残り2万5000㌧の圧搾には毎日フル稼働したとしても4月末ごろまでかかる見込み。
多宇弘充農務部長は「島内はほとんどが機械刈りのため、天候不良でほ場がぬかるみ刈り取り作業が進んでいない状態。農家のみなさんには迷惑をかけているが、責任をもって全量引き受けする」と理解を求めている。
石垣島以外の製糖工場でも操業に遅れが発生。西表糖業では機械トラブルと原料増、小浜製糖工場は雨の影響などでそれぞれ1週間程度伸びると見られる。JAおきなわ与那国製糖工場は、天候不順で刈り取りに遅れが生じたものの4月中には終了する予定。波照間製糖は4月中旬の操業終了を見込んでいる。
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