子どもの保育環境の整備が一段落したのか…
- 2025年04月06日
- 不連続線
子どもの保育環境の整備が一段落したのか待機児童という言葉が世間で聞かれなくなった▼民営保育所、保育園、公営こども園の新設、拡充のおかげだと思うが、一方で年々減っていく新生児数は近い将来、その運営を厳しく左右していくのではないかと心配する声も▼先日、保育園を訪ねる機会があり「島の保育園が充実して待機児童問題は解消したように見えるが今年の園児の集まり具合はどうか」と聞いてみた。「そこなんですよ。市全体の受け入れ数に余裕が出たのか、当園では今年は定員割れでのスタートを余儀なくされている。定員もしくは少し定員を上回っても応じられるように職員も確保配置してきたが、少し当てが外れた」と正直な答え▼「懸念するのは、新聞でもあったように市の少子化の進み具合だ。定員割れがこれからも続くようだと職員の昇給などの待遇改善がまた後退してしまう」と不安を漏らす▼「保育士の安定確保のためにも0歳~2歳児を入れたいのだが、最近は両親の育休などが取りやすくなったのと、地域に小回りの利く託児所などが増えてきたためか、入園希望者は減少傾向にある」と新しい悩みも▼「これまで待機児童解消に協力してきたのだから国も県も市町村も少子化に立ち向かう保育園の支援を怠りなく」とも。(仲間清隆)
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