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西表・大見謝ロードパーク 町がエコトイレ新設へ

大見謝ロードパークに設置予定のユニット型循環式水洗エコトイレのイメージ(竹富町自然観光課提供)

大見謝ロードパークに設置予定のユニット型循環式水洗エコトイレのイメージ(竹富町自然観光課提供)

エコトイレの設置場所(竹富町自然観光課提供)

5月中の供用開始 東部―西部間のトイレ不足解消

 竹富町は西表島東部の大見謝ロードパークに環境に配慮したユニット型循環式水洗エコトイレを新設し、5月中の供用開始を目指している。太陽光発電で電力供給する自己完結型の施設で24時間の利用が可能。これまで課題となっていた東部―西部間の公共トイレ不足解消につながる施設として期待されている。

 観光庁の「地域における受け入れ環境整備促進事業補助金」(補助率2分の1)を活用して整備。総事業費は8087万円で請負業者は福山商事㈱=浦添市=。

 男性用と女性用、車いす利用者が利用できるユニバーサルトイレを設けており、ユニバーサルトイレ内は着替えや応急処置スペースとしても活用が可能。緊急時に周囲に状況を知らせる警報灯も完備している。

 自然観光課によると、今回導入したエコトイレは石川県能登半島地震の被災地でも稼働実績があり、汚水・汚物を循環水で水洗し、ポンプによって送られた処理槽の微生物で分解する「生物処理方式」で処理を行う。処理回数は1日60回程度を想定しており、最大で120回の処理が可能。年間約2000人の利用に対応する。

 浄化した水を再利用するため、排水を行わない循環型施設となっており、手洗い水も施設にたまった雨水などを浄化して使用する。くみとりは年に1度または数年に1度程度で済むという。

 定期的な検査や管理は町が行うが、大見謝川を中心に自然体験活動を行っているガイドに清掃などの業務を一部委託する形で検討している。

 西表島の公共トイレについては東部の由布島入り口から西部の上原港までの約25㌔の区間に存在せず、整備を求める声があがっていた。

 また同地区一帯は通信電波が届かない不感地帯となっていることから、通信施設・機能の導入も合わせて検討したが、観光庁の同事業では組み込めなかった。ただ、国、県、携帯キャリア4社と費用負担し電波塔を建設する事業が今年度計画されており、実現すれば不感地帯が解消されることになる。

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