八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

3市町で年度始め式

市職員に対して訓示を述べる中山義隆市長(右)=1日、石垣市役所大会議室1、2

市職員に対して訓示を述べる中山義隆市長(右)=1日、石垣市役所大会議室1、2

年度始め式で職員へあいさつを述べる前泊正人町長(左)=1日午前、竹富町役場大会議室

年度始め式であいさつする糸数健一町長=1日午前、与那国町役場

新規採用された(左から)西田拓也さんと岩井大さん

 八重山3市町で1日、2025年度始め式が行われ、それぞれ新体制で業務をスタートした。中山義隆市長は「前例踏襲ではなくしっかりした施策展開を」、前泊正人竹富町長は「命を燃やして町の振興発展にまい進していく」、糸数健一与那国町長は「ブルトゥシドゥナル」などと訓示し、公僕としての自覚を持ち、住民サービス向上に一丸となり取り組むよう求めた。

 

 

災害や紛争に備えを 石垣市

 

 石垣市の年度始め式が1日、市役所大会議室1、2で行われた。中山義隆市長は訓示で「石垣・基隆定期航路開設に伴う準備事業、防災公園・地下シェルター整備事業など、市民の経済と安全に関する事業が開始する。単に前例を踏襲するのではなく、しっかりとした施策展開を築き、円滑に的確な対応をしていただきたい」と述べた。

 同市長は現在、国内外で起こっている災害や紛争が「決して人ごとではなく、本市においても起こり得る事態であることを認識し、市民と観光客の生命・財産を守るため、関係機関と連携してさまざまな想定に対する備えを行う」と前置きし、「その一つに国民保護計画に基づく市民や観光客の島外避難訓練を国や県と連携を図り、より精度の高い計画の策定を進めていく」と強調した。

 過去、石垣市で空港の運用の停止や水道水の供給が一時停止する事故が発生し、市民や事業者、観光客に不便をかけたことから、「これらの事故を教訓として、まずは私自身がいま一度足元を見つめ直し、先頭に立って全職員と共にそれぞれの職責と日々行うひとつひとつの作業の意味を再確認し、業務にあたってまいりたい」と決意を述べ、集まった部課長らに「行政マンとしての誇りと自覚を持ち、健康に十分留意し、職務に精励下さるようお願いしたい」とした。

 

 

命を燃やしてまい進 竹富町

 

 竹富町の年度始め式は1日午前9時から町役場大会議室で行われ、前泊正人町長は職員へ「命を燃やして町の振興発展にまい進していく。町民のためにともに頑張ろう」と訓示した。

 前泊町長は昨年度を振り返り「職員皆さんの尽力が大きな成果となり、町の未来が明るく見えた」と評価する一方で「まだ滞っている部分もある。横の連携を図り、解決に向けスピード感を持って取り組まなければならない」と課題も述べた。そのうえで「町の良さ、人々の暮らしを守るのも我々行政が一体となって取り組むほかない。適正で確実な業務の執行にあたっていただきたい」と協力を求めた。

 また、今年度が町長1期目の最終年度となることから、「トップギアに入れて、1歩でも2歩でも前に進めるように取り組んでいく」と力を込めた。

 

 

ブルトゥシドゥナル 与那国町

 

 【与那国】与那国町の年度始め式が1日午前9時から役場庁内で行われた。糸数健一町長は職員に対し「職員不足で負担をかけている。『ブルトゥシドゥナル(みんなでやるしかない=与那国方言)』の気持ちで頑張っていただきたい。課長は部下の状況を見極め相談しやすい職場づくりを心がけてもらい、世界情勢にも目を向けながら、課題山積ではあるが公僕としての自覚を持ってほしい」とあいさつ。寺村有美恵教育長は1月から休園していた「よなぐに幼稚園」の開園が決まったことを報告した。

 また午前10時からは役場応接室で「新規採用および異動辞令交付式」が行われた。新規採用職員は男性2人で岩井大さん(36)は「与那国は旅行で訪れるうちに気に入り、移住を決めた。与那国町のために頑張りたい」、保育士で採用された西田拓也さん(33)は「子どもが楽しく過ごせるように頑張りたい」と話した。

   (田頭瑠都通信員)

  • タグ: 石垣市竹富町与那国町
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    PrevNext
    2025年 4月
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930   
    キーワード検索フォーム