八重山舞踊 継承を誓う 保存会50周年式典・祝賀会
- 2025年03月31日
- 芸能・文化
八重山民俗舞踊保存会(與那國久枝会長、15研究所218人)は30日、創立50周年記念式典・祝賀会を石垣市内のホテルで開いた。会員と関係者らが出席し、八重山舞踊の保存・継承・発展・創造への決意を誓いあった。歴代会長ら8人に顕彰状、記念事業の協力者72人に感謝状を贈った。(9面に顕彰状・感謝状受賞者名簿)
同会は1974年、「八重山育ちの会」を「八重山民俗舞踊研究会」に改めて設立された。79年には「八重山民俗舞踊の保存と継承普及に努めること」を理念に現名称に変更された。これまでに同保存会から県無形文化財八重山伝統舞踊保持者に25人が指定されている。
式典で與那國会長は「各研究所が取り組んでいた『点』が垣根を越えて『線』となり、同じ芸能を志すという『面』をつくり、50年もの歳月で『一枚岩』へと成長してきたと思う」と振り返り、「これからも八重山舞踊の保存、継承、発展、創造を追求していきたい。八重山舞踊がさらに身近で気軽にたしなめるものになり、八重山民俗舞踊保存会があり続けることを」と誓い願った。
招待客を代表して中山義隆市長は「八重山舞踊の美しさと力強さは他の類をみない芸能、島に生きる人々の生活を顧みることのできる重要な芸能。島の文化・歴史に大きな誇りと自信を持ち、さらに創造・発展していくことが求められる」と保存会の役割に期待した。
同会は昨年から講演会・トークショーやシンボルマーク制定・公表、舞台発表会など記念事業を展開し、式典・祝賀会で協力者らに感謝状を贈った。
受賞者を代表して舞台発表会で琴を担当した松島かず代氏は「三線、琴、笛、太鼓は、良い音色で踊り手が気持ちよく踊っていただく存在。今の音色に甘んじることなく、これからも研さんと精進を重ね、保存会の力添えになれるよう頑張りたい」と決意を語った。
式典後は祝賀会が行われ、会員全員で「鷲の鳥節」と「大巻踊り」を踊った。スライド、スピーチなどで50年の歩みを振り返った。
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