轟川浚渫工事が完了
- 2025年03月30日
- 政治・行政
周辺農地や道路の冠水に効果
石垣市が2022年度から約3年間行ってきた、石垣市東部に位置する轟川(流路延長3・7㌔)の浚渫工事が今年2月21日に完了した。準用河川の轟川流域は過去に氾濫などで周辺の優良農地が冠水し、農作物の生育に甚大な被害を及ぼすとともに、新石垣空港へのアクセスに支障を与えて住民生活への影響が出ていた。
轟川は準用河川と普通河川2・7㌔が合流してできている。大雨や台風時に河川上流からの土砂や周辺の赤土が流れ込み、約30年間で川底に土砂が堆積。過去10年で見ると2011年10月、13年3月、20年5月・6月に台風や豪雨で轟川が氾濫。国道付近まで畑や道路が冠水し、優良農地の作物湛水被害、牛舎や農作業用機械の水没被害が発生した。
工事は、22~24年度にかけて河川に堆積した土砂を掘削して、河道における一連の目標流下を確保する目的で実施。
事業費は2億4872万円、浚渫した土砂量は2万7674立方㍍。市むらづくり課によると10㌧トラックで4612台分に相当するという。浚渫した土砂は、希望する近隣農地に配分したりした。
同課は浚渫により「最近の大雨でも冠水被害は出ておらず、効果はあったと認識している」と話している。
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