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と畜料など引き上げへ 八重山食肉センター

4月1日から料金改定を行う八重山食肉センター=28日午後

4月1日から料金改定を行う八重山食肉センター=28日午後

料金改定表

牛1万6000円増、原材料費高騰受け

 ㈱八重山食肉センター(代表取締役・中山義隆石垣市長)は4月1日、と畜料金などを引き上げる。牛で1万6000円アップする。国際的な衛生管理手法のハサップ事業費や生産機器の経年劣化による修繕費に加え、昨今の原材料費高騰の影響で現行料金を維持するのは経営上困難と判断、料金改定で収入確保に努める。 

 値上げ額は、1頭当たり売り上げでのと畜料金割合を一律1・68%増額して設定した。これにより牛は現行から300㌔以上の大で1万6000円増、300㌔未満の小で1万9850円増の一律4万8829円にする。豚は863円増の7581円、ヤギは421円増の7705円、馬は5126円増の3万1507円となる。

 ほかに冷蔵庫保管料も引き上げ、施設・衛生維持料金を新設する。

 同センターは2014年4月の新施設完成から11年目を迎え、経費の削減や業務の見直しなどを進めてきたが、いまだに赤字は解消されていない。単年度損失は22年度で324万円に縮小したが、23年度には1058万円の赤字を計上して累積が1億2000万円となっている。

 原材料費の高騰で維持管理費がかさんでおり、電気水道光熱費などエネルギーコストは23年度で3779万円、24年度には4700万円が見込まれるなど今後も増加が予想されている。

 今回の料金改定で年間3000万円の収入増を見込み、全体で1億1242万円(税込み)の売り上げを計画する。これにより25年度以降の単年度損失を縮小して26年度はプラスを見込む。

 石垣市畜産課と同センターは26日にJA石垣牛肥育部会、27日に一般畜産農家らを対象にした説明会を開いた。出席者からは不安や不満の声も挙がったが、「弊社の諸事情をご賢察いただき、ご理解とご協力を」と求めた。

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