八重山毎日新聞社

　訪ねたお宅にＮＨＫサービスセンターが発行している「ラジオ深夜便」という冊子が置いてあった。ＮＨＫラジオの月刊深夜番組案内誌▼「夜通しの仕事をしている人ならともかく、聞くには起きていなくてはならず、翌日に障りませんか」と問うたら「慣れたら問題なし。後でもう一度聞くための録音もしている」と聴取を勧められ、冊子もくれた▼番組表では午前3時からのにっぽんの歌、同じく4時からの明日へのことばが興味を引く。早く寝てしまえば深夜の3時起きも、大丈夫だろうと考え応接間で寝起きし聴取してみた。続かなかった▼そこで寝ても耳が順応し聞けたらもうけもの、熟睡して聞き逃しても、その時はしかたがないと枕元にラジオを寄せ置き朝まで鳴らしておくことにした。もちろん隣の部屋で寝ている家族の眠りを妨げないよう小音量。ところがラジオは音を絞っても、夜も深まるとよく響き鮮明に聞こえる▼先日、うつらうつらし始めたところへ懐かしい歌の数々が流れだしたので耳をそばだてたら、目がさえ寝ていられなくなった。起きあがりラジオの音量を少し上げたら隣室から「うるさい！寝られない！バカも休み休みに！」▼「深夜便も最近はネットラジオで聞き逃しサービスしているはずだからそれを聞いたらどうなの」。（仲間清隆）