県知事への意見書可決 与那国町議会一般質問
- 2025年03月19日
- 政治・行政
【与那国】与那国町議会(崎元俊男議長)は18日、3月定例会の一般質問の最終日を行い、上地常夫、坂口源太、田里千代基の3氏が質問に立った。与那原繁氏が提案した県知事や県議会などにあてた「田原川河川の拡張工事を早期に求める意見書」は全会一致で可決された。(9面に関連と質問要旨)
幼保連携型認定こども園の設置について上地氏が質問。寺村有美恵教育長は「4月からの開園に向けて調整している。与那国、久部良の2園同時は難しいので与那国幼となる。園児は与那国と久部良を合わせて33人。比川はいない」と説明。
上地氏は「認定こども園の設置は今がチャンス。保護者たちの負担も減る。次年度中に開園させてほしい」と強調した。
保育士の確保について真地秀人長寿福祉課長は「次年度から1人でも島内で受講できる講座がスタートする。現場で実施するスクーリングは石垣島で開催するが、旅費の予算も確保している」と人材確保の取り組みを説明した。
役場職員確保のための住宅確保について田島忠幸企画財政課長は「公務員が入れる住宅を建築する補助金メニューがない。民間と協力してやれないか、県内の先行事例などを参考にしたい」と述べた。
上地氏は「役場職員が足りないとさまざまなことが前に進まない。一般財源を使ってでも取り組むべきだ」と訴えた。職員の適切な人員体制についても「人事担当や町長、副町長がミーティングなどして対応してほしい」と求めた。
PFIの進捗状況については阪口氏が質問。田島企画財政課長は「国の事業を活用し、新たに展開する形で進めている。計画がまとまり次第、住民へ説明する」とし、企業の住宅建設への支援については「条例など必要になるが、計画とともに制定していきたい」との方針を示した。
比川港湾開発計画について阪口氏は「比川住民の反対も多いほか、さまざまな団体から樽舞湿原の環境保全に対して懸念の声が上がっている。場所の変更は考えているか」と質問。譜久嶺弘幸副町長は「もともとは農地だ。実際には国が調査に入って決めることになる」と述べた。
スマート農業・スマート漁業の導入について田島政之産業振興課長は「導入したが使い方が分からないという事例もある。県と調整して研修会を開催し、実施していきたい」との考えを示した。
新庁舎建設に関するパブリックコメントの実施について村本浩利総務課長は「事業費の縮小を進め、住民説明会やパブリックコメントを実施していきたい」と田里氏の質問に答えた。
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