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八重農から3組受賞 第1回みどり戦略学生チャレンジ

みどり戦略学生チャレンジ沖縄ブロック大会で入賞した八重山農林高校の生徒ら=17日午後、同校校長室

みどり戦略学生チャレンジ沖縄ブロック大会で入賞した八重山農林高校の生徒ら=17日午後、同校校長室

コショウ栽培など研究報告

 将来を担う若い世代の環境に配慮した取り組みを促進しようと農林水産省が実施した「第1回みどり戦略学生チャレンジ」の沖縄支部ブロック大会で八重山農林高校(中村幸弘校長)から出場した3組が特別賞とみどりチャレンジ賞を受賞した。コショウ栽培やコウスイガヤの製品化、演習林の有効活用などをまとめた研究報告が評価された。

 環境負荷を低減し、循環型の食料システムを構築することを目指す「みどりの食料システム戦略」の実現に向け、同省が大学生、高校生の個人・グループが実践した優れた取り組み全国大会や地方大会でそれぞれ表彰するもの。沖縄ブロック大会は3月9日に沖縄総合事務局=那覇市=で開催され、県内11校25組が出場、このうち八重農からは3組が出場した。

 このうち、グリーンライフ科3年生の生徒がまとめた「演習林の有効活用を目指して~森林を守り森林を活かす取り組みについて~」(知念凌羽さん、高橋観さん、上里紐さん、富永政都さん)が特別賞を受賞。

 基礎研究中のコショウ栽培の記録をアグリフード科2年生3人がまとめた「国産国消の胡椒栽培を目指して」(通事胡采さん、新城五月さん、西泊いつささん)、自生するコウスイガヤの活用法などをライフスキル科2年生5人がまとめた「みんなを守るスーパーガヤくん~コウスイガヤの可能性~」(金嶺歩樹さん、豊川ゆいさん、西里笑海さん、洲鎌真優菜さん、金城達志さん)がそれぞれ「みどりチャレンジ賞」を受賞した。

 同校校長室で17日午後、伝達表彰式が行われ、石垣農林水産センターの焼田理一郎センター長が賞状を生徒らに贈呈。焼田センター長は全国大会でも県内複数の学校が表彰されていることから、「県内学生たちの取り組みはSDGsに貢献するものや地域資源の活用等を題材にし、とてもレベルが高いと評価されている」とたたえた。

 コショウグループの通事さんは「種子をまいて栽培できるまで3年かかるため、まだ花も実もなっていないが、今後は栽培方法の見直しなどに取り組んでいきたい」と抱負。コウスイガヤグループの豊川さんは「地域の方々に向けた活動を増やしていきたい。赤土流出防止にも役立てるか検討していけたら」と話した。

 中村校長は「この研究を発展させ、来年は農林水産大臣賞をとれるよう頑張ってもらいたい」と激励した。

  • タグ: みどり戦略学生チャレンジ八重山農林高校
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