地元食材の魅力を発信
- 2025年03月17日

八重山そばスタ部門とスイーツ部門の入賞者と参加者。前列左からスイーツ金賞の金城さん、ハラル金賞の中野さん、一般部門金賞の藤田匡邦さん、審査員特別賞の池原さん=16日午後、石垣市健康福祉センター

ハラルフード部門金賞の「ドバイパスタ」

スイーツ部門金賞の「石垣島産ドライパインとブルーベリーのココアマフィン」

一般部門金賞の「石垣牛とゆらてぃく7緑野菜の八重山そばジェノベーゼ」

販売ブースで地元食材メニューを購入する来場者ら
料理コンテストや農産物販売も
「石垣島ハーベストフェス~生産者と料理人が紡ぐ島の物語~」(石垣市主催、YaeyamaFoodLoop・RistoranteTerraIriomote・JAおきなわ八重山地区本部共催)が16日、市健康福祉センターで行われた。地元食材を使った料理コンテスト、旬の農産物販売、野菜をテーマにしたパネルディスカッションなどを通して石垣島産食材の魅力と可能性を発信した。
石垣島には年間を通じて多種多様な農畜産物が生産されており、その魅力を島内外の消費者や観光客、飲食業界関係者に伝え、新たな市場開拓や地域ブランドの確立を促進しようと初めて開催された。来場者は飲食店が販売する特別メニューを購入し、舌鼓を打ちながら舞台イベントで地元食材の幅広い活用法に触れた。
目玉の料理コンテストは、八重山そばをパスタ料理にする八重山そばスタ一般部門(6組)とイスラム教徒も楽しめるよう豚肉などを使わない八重山そばスタハラルフード部門(2組)、ハーブやフルーツを活用するスイーツ部門(3組)で行われ、センター内の調理室で用意された料理を審査員が舞台で試食して入賞者を決めた。
その結果、一般部の金賞には藤田匡邦さん(52)・晋也さん(42)の兄弟が考案した「石垣牛とゆらてぃく7緑野菜の八重山そばジェノベーゼ」が選ばれた。
匡邦さんは、24日開店の「石垣島 肉料理とワインの店 BROS」=石垣=のPRを兼ねたエントリー。「麺は生めんの平打ちを使用し、八重山そばの可能性を感じる。今後も地元の食材を大切にしていきたい」と話した。
スイーツ部門金賞は金城貴子さん(51)=登野城=の「石垣島産ドライパインとブルーベリーのココアマフィン」。フードロス削減の一環として市場に出回らない完熟パインをセミドライパインにし、生地に練り込んで焼き上げた。「おいしく仕上げることができた。コンテストが広がるといい」と期待した。
ハラルフード金賞は中野拓海さん(41)=東京都=の「ドバイパスタ」。石垣島に何度も訪れており、「島の人が簡単に作れて日常的に食べられるものを」とレシピを考えた。「食材も全部で地元で買える。新しい食べ物として食べてほしい」と呼びかけた。
このほか石垣市長賞にスイーツ部門の「島レモンとミント香るパインアップルのエクレール」(田中百合さん)、審査員特別賞に一般部門の「石垣牛のそばパスタ」(池原優さん)が輝いた。池原酒造の池原代表は調味料に泡盛「白百合」も使用した。
「石垣島の野菜で地域を元気に」をテーマにしたパネルディスカッションでは地元の栽培農家や料理人、加工業者らがおいしい野菜の食べ方などを紹介した。
ジュニア料理選手権中学生団体オリジナルレシピ部門でグランプリ受賞歴などがある石垣中学校「はいさい☆島んちゅバレー部」(5人)が地産地消オリジナルレシピをプレゼンテーションで発表、農林水産物の魅力を発信し地産地消の推進などに貢献したとして石垣市から「石垣島ハーベストフェス大賞」が贈られた。
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