八重山毎日新聞社

　わが家には息子２人の幼少時のアルバムがある。長男は１歳から４歳までの４冊、次男は１歳から５歳までの５冊▼めくってみると、入園、春の親子遠足、こいのぼり、夏祭り、プール遊び、内科検診、七五三、クリスマス、正月、たこ揚げ大会、おゆうぎ会、節分豆まき大会、ひな祭り、遠足、誕生会、修了式など、行事ごとに写真がまとめられている▼コメントも添えられており、例えば１歳のときは「ちょっとのことでもすぐにウェーンと泣いてしまう。でも笑顔は太陽のように輝いて周りの人を和ませてくれます」「いつも笑顔に癒やされています。お兄ちゃんのマネして空手のポーズで『エィッ』と披露してくれたり、かわいいおゆうぎを見せてくれたり」▼入園当初、朝の送りで号泣する息子を、後ろ髪を引かれる思いで預けたこと。夕方に迎えで遊びに夢中になって帰ろうとしなかったこと。当時が懐かしい▼そんな思い出がいっぱい詰まっている計９冊のアルバムは、自作ではない。すべて、息子２人が通っていた保育園の保育士が作成したもの。筆者らが撮ったものはどこへやら。なので貴重な宝物である▼保育士を巡っては、小さな子どもを預かる重責などから処遇改善の必要性がたびたび叫ばれている。アルバムづくりにも頭が下がる。（比嘉盛友）