県議会の取材は複雑で、予想できないことが…
- 2025年03月12日
- 不連続線
県議会の取材は複雑で、予想できないことが連続する。5階建ての県議会棟はざっと見ただけでも80以上の部屋があって、この建物のどこかで、さまざまな情報戦が繰り広げられている▼まず、建物の構造がややこしい。たとえば、県議会棟の4階と県庁の3階は空中廊下でつながっているが、「県庁側の4階だったか。3階だったか?」と迷うこともしばしば▼また、傍聴者用と一般用で入り口やエレベーターが別々になっている。行き着く場所も違うため、自分の現在地が分かりにくい。初めて来た人にとっては「迷宮」のような建物に映ることだろう▼ある日、「秘密の会合が開かれている」という情報を聞きつけ、現場に行くと数社のメディアが待機していた。ところが、ある大手紙の記者がいない。そこで連絡してみると、すぐに記者が駆けつけた。日頃から熱心に取材している記者であっても、県議会のすべてを把握することは難しいということだ▼ワシントン駐在問題を受けて設置された百条委員会、当初予算案を巡る与野党の攻防、さらには参院選に向けた調整…。最近の県議会ではこうした議論が、公の場や水面下で続いている▼年度内に解決する案件もあるのだろうが、怖いのはどんでん返し。きょうも議会の動きをチェックすることになりそう。(玉津盛昭)
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