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渡慶次さん 琉大へ進学

八重山商工高校定時制課程を卒業し、琉球大学国際地域創造学部に進学する渡慶次賢作さん=1日夕、同校

八重山商工高校定時制課程を卒業し、琉球大学国際地域創造学部に進学する渡慶次賢作さん=1日夕、同校

八商工定時制
「離島の課題学びたい」

 八重山商工高校定時制課程を卒業した渡慶次賢作さん(20)はこの春、琉球大学の国際地域創造学部夜間主コースに進学する。同校定時制からの琉大進学は久々といい、渡慶次さんは「沖縄の観光や離島の課題などについて学びたい」と抱負を語った。

 大浜出身の渡慶次さんは中学3年時に鳩間中へ転校。卒業後は真和志高校(那覇市)へ入学したが、校風などになじめず、八商工定時制へ再入学。在学中、日中はコンビニでアルバイトを続け、夜は勉学に励んできた。

 中学時代から漠然と大学進学を考えていたが、高校2年時で琉大への進学を決意。当初は一般入試を想定していたが、3年間の就労継続などが条件となった社会人選抜枠があることを昨年10月に知り、急きょ入試方法を切り替えた。

 同選抜は事前に提出する志望理由書のほか、小論文と面接で合否を決定する。渡慶次さんは約2カ月という短期間で集中して対策に励み、見事合格を勝ち取った。合格を知った瞬間は「ベッドから飛び上がって喜んだ。母親もびっくりしすぎて笑っていた」という。

 同学部では経営学の観点から国際社会や沖縄の地域社会が抱える諸課題などを学んでいく予定。全国各地から入学する学生との交流や教員らとの研究を楽しみにしており、「将来は沖縄で観光分野に携わりたい。知識をつけたうえで、地域課題の解決策をプランニングできる立場になれたら」と目標を掲げた。

 同校定時制からの琉大入学は久々であることから「定時で進学するならこの社会人枠を使わない手はない。そういう意味では後輩たちのいい手本になれたかな」と笑顔を見せた。

  • タグ: 八重山商工高校定時制琉球大学
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