八重山毎日新聞社

　沖縄本島で行われたＯＩＳＴサイエンスフェスタに家族で参加した。沖縄科学技術大学院大学の研究者たちが、世界の不思議や科学の楽しさを子どもたちにも分かりやすく解説してくれる▼開場の1時間前に到着したがエントランスには、すでに親子連れで長蛇の列。関心の高さがうかがえた。会場では、最初に「サイエンスショー～見える世界と見えない世界～」に参加。目で見るということは、どういうことなのか。光が私たちの生活に及ぼしている影響など実験を通して学んだ▼「カクレクマノミのシークレットライフ　自然のカラフルなデザイン！」では、クマノミの興味深い生態や海の中で果たす役割などに理解を深めた▼研究者や会場のスタッフの国籍はさまざま。日本語が分かる人から、ほとんど分からない人までいろいろだが、子どもたちは気後れすることもなく、分からないことがあれば質問。通訳の力を借りながら探究心を満たした▼子どもたちの自然科学への関心は、八重山の豊かな自然が導いてくれる。自然科学を応用した先には工学や医学、農学などと分野はさらに広がる▼「重要なのは、質問することをやめないことだ。好奇心はそれ自体に存在理由がある」とはアインシュタインの言葉。いつまでも探究心を持ち続けたいと感じた一日だった。（立松聖久）