米海軍揚陸艦が石垣入港
- 2025年02月27日
- 政治・行政
石垣港南ぬ浜町クルーズ岸壁に26日午前、米海軍のドック型輸送揚陸艦「サンディエゴ」(全長208㍍、全幅32㍍、排水量2万6750㌧)=佐世保基地所属=と海上自衛隊訓練支援艦「くろべ」(全長101㍍、全幅16・5㍍、排水量2200㌧)が入港した。米海軍艦船は陸上自衛隊石垣駐屯地開設年の2023年から3年連続で今回は初めて海自との同時入港となり、石垣港が一体的に運用される格好となった。現場では市民団体による抗議行動が展開された。(8面に関連)
入港目的について米海軍軍は「通常入港」、海自は「休養・給水」としている。同岸壁には同日午前9時ごろにくろべ、同10時すぎにサンディエゴが相次いで接岸した。両艦とも28日に出港する予定。
サンディエゴはインド太平洋地域全域で遠征作戦を実施し、即応部隊として機能することを主な任務とする。360人が乗船し、戦闘訓練や人道支援などの活動を行っている。オスプレイなどの航空機や水陸両用戦闘車などを搭載できる。医療施設も備える。
在沖米海兵隊と陸上自衛隊水陸機動団などによる離島防衛を想定した日米共同訓練「アイアン・フィスト25」が19日から来月7日までの日程で行われており、陸上幕僚部の公表資料によるとサンディエゴも同訓練の実施部隊に入っているが、艦内で報道陣の取材に応じたティモシー・カーター艦長は「訓練には参加していない」と否定した。
海自との同時入港についても「事前に計画されたものではなく関連性はまったくない。まったくの偶然」としつつ、「(米軍と海自が)この地域にコミットメントを示すすばらしい機会、海自とのチームワークや絆を強める機会になる」と歓迎した。
3年連続の米海軍艦船の寄港には「互いのチームワーク、一体化を築く上で非常に大事なことだ」と述べ、今後も寄港する可能性を示唆した。
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