第32回黒島牛まつりが23日、黒島多目的広場を…
- 2025年02月27日
- 不連続線
第32回黒島牛まつりが23日、黒島多目的広場を主会場に開かれ、あいにくの小雨の中、島内外から訪れた約2000人が島最大のイベントを満喫、盛り上がったという(24日付1面)▼同まつりは1993年に「小さな島から見い出す大きな可能性」をテーマに地域活性化を目的に始まった。それから32年、恒例の夢の牛一頭抽選会や牧草ころがし、牛との綱引きなど、牛の島ならではの多彩なプログラムと牛づくし料理で、黒島の一大イベントとして定着している▼地域イベントは、小浜島のちゅらさん祭りや大浜のアカハチ祭り、川平の満慶まつり、最近では石垣島北部においでよフェスタなど数多く開催されてきたが、継続開催には地域の協力体制が必要だ▼だが、地域活性化イベントの成功事例として長年継続されてきた黒島牛まつりも、運営面の人員不足などもあり、次回以降の開催が危ぶまれているという▼行政の手を借りず、準備から運営まですべて手作りで行うイベントだけに、地域にかかる負担は大きい。特に近年の牛価低迷で畜産業の厳しい状況も影響しているようだ▼今後、実行委員会で祭りを継続するか否かが判断される見通し。一度原点に立ち返り、島の将来を見据え、より良い方向性を見いだしてほしいものだ。終えんはさびしい。(下野宏一)
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