黒島牛まつり大盛況
- 2025年02月24日
【黒島】地域が主導する島おこしとして続く第32回黒島牛まつり(同実行委員会主催)が23日、黒島多目的広場をメイン会場に開かれた。島内最大イベントの牛の祭典に島内外から約2000人(主催者発表)の家族連れや観光客が会場を訪れた。昨年、初めて催された「ハートの島でLOVEマッチング」や恒例の牧草ロール転がし、アームレスリングなど多彩なイベントが行われ、祭りの目玉となる牛1頭が当たる抽選会では、会場全体が大きな盛り上がりを見せた。
メイン会場のステージは、黒島の子どもたちでつくる「Heart Step」によるHIPHOPダンスで幕開け。八重山民謡三大大会覇者の宮良あゆみさん、島仲久enjoy倶楽部のライブのほか、八重山の外来種問題を伝えるクロちゃん、シマちゃんショーが披露された。保育園児による「ちびっこアブジャーマ」では、かわいらしい姿に会場から盛大な拍手が送られた。
6年ぶりの「KUROSHIMA COLLECTION REVIVAL 2025」では、島民らが趣向を凝らした衣装を身にまといランウェイを歩いた。黒島小中学校の伊藤舞教諭は人魚の姿で登場。「海が汚れて人魚やウミガメが困っていることを伝えたかった」と話した。
サブ会場では、牛の体重当てクイズやロールペイントなどのブースが設置された。
図画コンクール請福社長賞には金城沙羅さん(黒島小3年)、請福賞には小倉海音さん(同6年)と小倉朔仁さん(同2年)の作品が選ばれ、請福酒造の漢那憲隆社長から記念品が贈られた。夢に出てきたという虹色の牛2頭を描いた金城さんは「賞が取れると思っていなかったので驚いた」と笑顔を見せた。
ハートの島でLOVEマッチングには、34人の男女が参加。成立したカップル4組には、記念品が贈られた。
グルメコーナーでは牛汁や牛そば、牛丼、牛のモモ焼きのほか、初物となるアーサで作った汁やそばなど島の特産品を使った料理が並び、昼食時間には長蛇の列ができた。
3月10日の発売を前に「沖縄黒島の塩」も先行販売され、多くの人が新たな黒島の特産品を買い求めた。
恒例の「夢の牛抽選会」で見事、子牛1頭を射止めた渡邉美咲さん(30)=小浜島=は「牛を当てたいと思っていたけど本当に当たって、うれしいけど困惑している。一生分の運を使い果たした気分だ」と笑顔を見せた。
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