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観光で地域を元気に 石垣市

観光学講座のホテル見学で職員に教わりながらベッドメイキングを体験する児童ら=22日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

観光学講座のホテル見学で職員に教わりながらベッドメイキングを体験する児童ら=22日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

子ども講座 何ができるか考える

 石垣島の観光を学習コンテンツとして問題解決手法を学ぶ「子ども観光学講座in石垣島2025」(石垣市主催)が22日、ユーグレナ石垣港離島ターミナルで始まった。島内外在住の小学4~6年生19人がホテルの仕事見学や座学などを通して、地域を元気にするために何ができるかを考えた。

 参加した子どもたちが協力して学びあい、観光の仕事見学を通して観光業や地域振興に寄与する多角的な思考力と企画力を身につけることを目的とした初の試み。観光教育などを専門にする玉川大学名誉教授・名桜大特任教授の寺本潔氏が講師を務めた。

 講座は10コマの座学・体験が用意され、初日は八重山観光のプロモーション動画を視聴し、島の開発と観光保全を考えるグループワークを実践。南の美ら花ホテルミヤヒラでフロントやツアーデスクなどホテル業務について説明を受けたのち、客室でベッドメイキングを体験した。

 神奈川県から参加した姜尚宏さん(10)は「ベッドメイキングは難しいけど慣れればできそう。ただ250部屋あると聞いたので大変そうだなと思った」と話し、「きょう学んだことはこれからいろんなことに役立てそう」と充実した様子。

 船道陽依菜さん(八島小5年)は「ホテルの仕事を始めたきっかけを聞けていいなと思った。将来の夢は獣医師だけど大きなホテルだと関わることもありそう」と学びを得たようで「こうした講座は初めてなのでわくわくする」と2日目も心待ちにしていた。

 講座は23日まで行われ、離島を訪れる旅行客へのインタビューや石垣島北部のアドベンチャーツーリズム企画、八重山版顔はめボードの立案などを体験する。

 講師の寺本氏は「観光系の人材育成を行政、自治体が本気で取り組まなければならない。子どもたちの学ぶ姿を周囲の大人たちが知り、『みんなで観光振興する』といううねりを起こすきっかけになれば」と期待する。

 受講生は講座修了後、石垣市子ども観光大使として認定される。大使の任期は18歳に達する前日まで。特典として大使の名刺、離島フェリーや市内バスの乗船・乗車券などが支給される。

  • タグ: 観光学習
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