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クラウンが八重山病院訪問

訪れた子どもにバルーンを作って喜ばせるクラウン役の大棟耕介理事長=21日、八重山病院

訪れた子どもにバルーンを作って喜ばせるクラウン役の大棟耕介理事長=21日、八重山病院

「子どもたちに笑顔を」

 クラウン(道化師)が小児病棟を訪問し、子どもたちに笑顔を届ける活動「ホスピタル・クラウン」が21日、県立八重山病院で行われ、NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会の大棟耕介理事長扮するクラウンがバルーンアートやマジック、ジャグリングなどを披露し、入院や外来で訪れた子どもたちを喜ばせた。同病院では偶数月の第3金曜日に定期訪問する。

 同協会は北海道から沖縄まで100カ所以上の小児病棟でパフォーマンスをしている。コロナ禍で活動が制限されていたものの、このほど訪問を再開。八重山病院では昨年12月に初訪問し、今回で2回目となった。

 所属する認定クラウンは全国で150人いるが、県内では2人しかいないため、大棟理事長が名古屋から来島。オレンジ色の衣装に赤鼻をつけて変装し、小児科病棟では入院中の5人の子どもたちにパフォーマンス、交流を楽しんだ。その後は外来で訪れた子どもたちにその場でバルーンを作ってプレゼントし楽しませた。

 母親とともに病院を訪れていた男の子(5)は剣と犬とお花のバルーンをもらい大喜び。「サンタクロースみたい。風船をつくるのがすごかったしもらえてうれしい気持ちになった。家に帰ってお父さんと遊びたい」と笑顔を見せた。

 大棟理事長は「子どもたちの笑顔を取り戻す手助けをするのがホスピタル・クラウンの役割。保護者や職員も笑ってほしい」と話し、「石垣島にはまだクラウンがいないので、今回を機に文化が根付き、広がってくれたら」と期待した。

 小児病棟の金城和代師長は「すごく喜んでくれていた。病院では治療優先でつらい思いや不安が多く、子どもたちの笑顔もなかなかみられないのでこうした活動は本当にありがたい」と感謝した。

  • タグ: 八重山病院ホスピタル・クラウン
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