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警察庁の作文コンクールで交通局長賞を受賞…

 警察庁の作文コンクールで交通局長賞を受賞した小学1年生、竹山明里さんの作文を読んだ。9年前に交通事故でなくした兄の写真を見ながら、毎日を過ごしているという▼「おにいちゃんは、てをあげてどうろをわたっていました。でも、スピードをだして、よそみうんてんの、おじさんのくるまに、ひかれてしんでしまいました」という言葉には、交通事故の残酷さと静かな怒りがあふれる▼毎日、目にする光景も私たちに重要な警鐘を鳴らしている。スマホを見ながらの運転、速度超過、横断歩道での一時不停止。これらは決して珍しい光景ではないが、潜在的な悲劇の序章となりうる▼「100ねんご、あいにいきます」という明里さんの言葉は、失われた小さな命の重みと残された者の深い悲しみを物語る。交通安全は、このような悲しみを生まないための大人の責務だ▼横断歩道で手を上げて待つ子どもの姿を見かけたら必ず停車する。スマホは決して手に取らない。制限速度を守る。基本的なルールの順守が、かけがえのない命を守る第一歩だ▼明里さんの「おこさず、あわず、じこゼロに」という願いを実現するために私たち一人一人が、今日からできることを始めよう。交通ルールの順守は、誰かの大切な家族の命を守ることにつながっているのだ。(立松聖久)

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