「沖縄黒島の塩」完成 地下100㍍の海水利用
現地で塩工場を整備
3月に販売開始へ
竹富町黒島で牛以外に新たな特産品をつくろうと㈱カヤックゼロ(森住理海代表)=石垣市登野城=など民間3社が補助金を活用して現地で塩工場を整備、「沖縄黒島の塩」を完成させた。地下100㍍から取水した不純物のない海水で製塩事業を展開する。竹富町役場で18日、報告会と試食会を開いた。粗塩でまろやかさがあるのが特徴という。100㌘800円(税込み)、50㌘500円(同)で3月10日の販売開始を予定する。
西表島で2018年から23年まで製塩事業を展開したことがある㈱ソルトラボ石垣島(藤本健代表)=同市真栄里=の技術・ノウハウを生かし、カヤックが主体となって塩製造販売事業を展開する。黒島では製造業全般と工場管理を「わくわくDokiDoki社」=竹富町黒島=の玉代勢りみ代表が行う。玉代勢代表の自宅敷地内にボイラー、釜・ろ過装置、作業スペースが整備された。
取水する井戸は、玉代勢代表の所有地で10数年前にアワビ養殖事業で掘られたもの。カヤック社によると、地下100㍍からは、石灰岩層でろ過された純度の高い海水をくみ上げることができるため、塩づくりに最適という。
海水は工場内のRO膜でろ過、濃縮されて釜炊きし、にがり・水分を取り除いて塩を生成する。この後、不純物を取り除いて袋詰めされて商品となる。
現在、釜は1基で1㌧の海水から20~25㌔の製塩が可能。月に300㌔を生産できる。将来的には釜を3基にまで増やす。1㌧の海水からRO膜で塩分をろ過することで、500㍑の飲料水ができることから、これも有効活用する。
黒島の塩は23日の牛祭りでプレ販売を行うほか、出店にも無償提供して牛汁や焼き鳥などに使ってもらう。その後、発送準備、プロモーションなどを経て販売開始となる。
黒島で製塩事業の展開を待ち望んでいた玉代勢代表は「牛以外にもう一つ産業があればと考えていた。水のない時代を体験しているので、海水から水ができることは夢のような話。牛用の鉱塩をつくっている会社も興味を示している。塩と畜産が黒島発展の力になるとうれしい」と期待した。
試食した前泊正人町長は「やわらかく優しい味」と感想、「黒島の新たな特産品となり、コラボでの発展も期待できる。町としてもトップセールスを行い、どんどん売っていきたい」と述べた。
今回の製塩事業は総務省の地域経済循環創造事業交付金762万円(国4分の3、町4分の1)が活用されている。
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