JRA初 沖縄出身騎手に 登野城出身・上里直汰さん(17)
- 2025年02月16日
- 地域・教育
「具志堅用高さんの隣に像をたてたい」
中学を卒業して日本中央競馬会(JRA)競馬学校=千葉県白井市=に2022年度41期生として入学した石垣市登野城出身の上里直汰さん(17)が3年間の騎手課程を修了、同校で11日に行われた卒業式で6人の同期生とともに騎手免許を交付され、JRA初の沖縄出身騎手が誕生した。上里さんは皆勤賞のほか、生徒1人に贈られる努力賞も受けた。「具志堅用高さんのモニュメントの隣に像をたててもらえるくらい活躍したい」と夢を掲げる。
上里さんは身長は157・7㌢、体重46・1㌔。小さいころから小柄で骨格も細かったたため、父の直也さん(51)=那覇市=は「スポーツ選手としては大成するのは難しいかもしれない。スポーツで生きる道を考えると、騎手という職業を選択肢の一つに入れておいたほうがよい」と小学5年の息子にアドバイス。
上里さんは登野城小で空手などに打ち込みつつ、6年生の文集に将来の夢を「ジョッキー」と書き込んだ。
沖縄尚学高校付属中時代には野球部に所属しながら、1年のころから騎手課程の受験に向けたトレーニングを行い、3年のときに難関の競馬学校に合格。166人の受験者から合格者は男子6人、女子2人の計8人という狭き門だった。
上里さんは合格者の中で唯一、乗馬体験もなく厩舎に配属されて戸惑う日々を送ったが、モットーの「日々精進」「無理はない」を実践、騎手としての心得から馬の世話・調教、乗馬技術を習得し、3年間の頑張りぶりが認められて努力賞が贈られた。
上里さんは、加藤士津八厩舎(茨城県美浦)に所属し、騎手人生をスタートさせる。「謙虚で技術的にも人間的にも誰からも愛されて信頼される騎手になりたい」と丹内祐次騎手と横山武史騎手を目標に掲げ、「沖縄県出身初のJRA騎手として、今まで支えてくださった皆さま、これから支えていただく皆さまの期待に応えられる最高の騎手を目指す」と決意している。
直也さんは妻の夕子さんとともに卒業式に出席した。「直汰はコツコツとやるタイプ、自制心があって欲に負けないタイプ。一生懸命努力したことが認められて努力賞をいただいことに価値がある」と目を細め、「今後も自分の良いところを伸ばし、騎手として人として成長してほしい。そして沖縄や八重山の子どもたちにとっても夢の選択肢が増えてくれるとうれしい」と期待した。
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