竹富町特産品 新たに10品
- 2025年02月11日

竹富町商工会から特産品認定を受けた事業所の代表。左から小浜焼の藤吉さん、ラフラガーデンの河合さん、又吉牧場の又吉さん、まうてぃやの中村さん=10日午前、竹富町役場内

海色小皿

黒毛和牛(アーサ牛)ハンバーグ

さたくんこう黒糖

コーレーガーリックオイル
小浜、西表、黒島、竹富、波照間で生産された7事業所10品が竹富町商工会の2024年度特産品に認定され、認定証の交付式が10日、町役場内であった。ビーチグラス、島とうがらし、アオサ、黒糖、月桃など島素材を活用するなど多彩。4事業所が式に出席し、自社の特産品の魅力をPRした。認定は今月1日から3年間。これで町商工会認定特産品は35品となった。
認定特産品のうち、3年前に小浜島初の工房を構えた海花音工房の藤吉海月代表は陶器「海色小皿」を開発。海岸漂着物のビーチグラスを粉砕して顔料に混ぜ、陶器に塗って青、緑、水色に発色させている。「小浜島には工房がなかったので僕が第一人者としてスタートしたいと思って陶器をつくっている。側面までガラスを塗れているのがポイント。こういうのは珍しいと思う」とPRした。
又吉牧場の黒毛和牛(アーサ牛)のハンバーグは、天日干しして粉末状にした黒島特産アオサ入りの飼料などで再肥育した経産牛の肉を原料にしたもの。又吉清眞代表は「アーサも放牧の草も水もすべて黒島産で健康安心なアーサ牛。どこにも負けない自信がある。肉販売、食堂、観光などに結び付けていきたい」と夢を描いた。
竹富島にある前本家の屋号を事業所名にした「まうてぃや」は、黒糖入り2~2・5㌢の一口大揚げ菓子「さたくんこう」を開発。中村冨士子代表は「母のレシピに黒糖を使った商品にした。子だくさんだったため、母は小麦粉を日持ちさせて小腹が空いたときに食べられるようにと一口大のさたくんこうつくってくれた。母は85歳で亡くなったが、特産品認定を喜んでいると思う」と話した。
式で町商工会特産品委員会の金城良二委員長は「自信を持って認定させてもらった」と太鼓判を押し、屋宜靖会長は「商品から島への愛を感じる。竹富町は特産品が少ないと言われており、皆さんがリーダーとなって商品開発を行い、しっかりもうけてもらいたい」と期待した。
山城秀史副町長は「商品の背景に伝統文化を感じる。これからも地域の自然や風土を生かしてほしい。町としても全力でサポートしたい」と支援を約束した。
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