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「刺さる」。従来と違う使い方をされる典型的な…

 「刺さる」。従来と違う使い方をされる典型的な言葉。ダメージや傷つくことではなく、深く感銘を受けることや感動、共感を意味するらしい。言葉の意味合いも時代によってうつりゆくものである▼「まったく刺さらない」と炎上したのが石破総理が施政方針で示した「楽しい日本」。コメ不足に諸物価高騰などこの厳しいご時世、期待した「納得と共感」を得るどころか「小学生でも言える言葉」などと世間から酷評された▼込められた意味は「地方創生を政策の核として東京一極集中を是正し、令和の列島改造で若者や女性に喜ばれる地方をつくり、すべての人が夢に挑戦して自己実現を図っていける国家像」、「今日より明日は良くなる」との意味合いという。元ネタは作家堺屋太一氏の著書と▼ひるがえってやいまの島々。総理に言われなくともわれらの明日もきっと良くなる。そう思いたいのに島々を視察した中谷防衛大臣に「国防の最前線」と言われ、ちっとも楽しくない▼石破総理とトランプ米大統領の日米共同宣言にも島々が登場した。「南西諸島での2国間プレゼンス向上」の共同訓練強化である▼さらに共同宣言には「日米関係の新たな黄金時代を築く」とも盛り込んだ。なんだか古い西部劇を見せられているようで、どれもが胸に刺さらない。(慶田盛伸)

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