セリへの新規参入呼びかけ
1府4県で畜産トップセールス
八重山3市町とJAおきなわ八重山地区本部(町田隆本部長)、八重山地区畜産振興センター(島袋伸彦センター長)、石垣島和牛改良組合(田盛英伸組合長)、黒島肉用牛生産組合(下地太組合長)は20日から3泊4日の日程で三重県や兵庫県など1府4県の肥育農家や精肉店を訪れ、八重山・黒島家畜セリ市場への新規参入や来場回数の拡大を呼びかける畜産トップセールスを行った。
肥育農家からは「本土までの輸送費が高い」「市場の手数料を定額にしてほしい」などの指摘や要望があった一方、八重山・黒島の両市場でこれまで取引のない農家からは「3月からセリに参加したい」などの前向きな回答があったという。
トップセールスには中山義隆石垣市長や前泊正人竹富町長、与那国町産業振興課の田島政之課長、関係団体の担当者ら計12人が参加。愛知県、三重県、兵庫県、滋賀県、大阪府で牧場や精肉店などを訪問した。
関係者らは、三大和牛の近江牛やメスのみがブランド認証される松阪牛の生産地から購買者を呼び込むことで、1頭当たりの取引額が低迷しているメス子牛のセリ値の底上げに期待する。
前泊町長は「これまで購買がない方から興味を持ってもらえ、前向きな話を聞けた。トップセールスの意義が畜産農家にとって結果として感じられるよう、購買者が求める牛づくりを関係機関がしっかりと連携して取り組む必要があると感じた」と述べた。
八重山地区畜産振興センター畜産課の和田亮平課長は「市長、町長と自治体のトップが参加し、先方の反応も大変良かった。3月からは、さっそく新規で市場に入ってくれるという農家もあった」と手応えを語った。
石垣島和牛改良組合の前津大輔理事副組合長は「購買者の要望やニーズに応えられるよう生産農家の意識の向上も必要。まとまった数がそろえられないと購買者にとっての八重山家畜市場の魅力が半減する」、黒島肉用牛生産組合の下地組合長は「黒島に特別な思いを持ってくれている購買者もいて、現地に赴いて人と人との縁がさらに強まった。期待に応えられるよう、飼養管理をしっかりしていい牛をつくっていきたい」と気を引き締めた。
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