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ピパーツの配布開始

学校敷地内にピパーツの苗を植える関係者ら=28日午後、伊野田小学校

学校敷地内にピパーツの苗を植える関係者ら=28日午後、伊野田小学校

石垣市
ふるさと納税活用し学校などへ

 ピパーツの生産振興を図ろうと石垣市は28日、ふるさと納税を活用し、石垣島熱帯果樹加工協同組合(平田直樹組合長、会員8人)を通して市内の学校などへピパーツ(ヒハツモドキ)の苗を配布する取り組みを始めた。

 市は島の特産品にしようと2022年度に市民へ苗の配布を実施。市民から買い取ったピパーツを原料にして23年11月、ペッパーミル容器に入った新製品「がりがり粗挽きピパーツ」が完成した。使う度にひくことから、最後まで変わらぬ風味が楽しめるなど好評を博している。

 今回は第2弾として、希望する学校や福祉施設へ苗を配り、収穫した実を市内の食品加工会社が1㌔1500円で買い上げる

 28日は、第1号の伊野田小学校(前泊康史校長、児童11人)へ苗100株を贈呈、関係者らとともに学校敷地内に植え付けた。9月ごろには最初の収穫が行われる予定だ。

 平田組合長によると、ピパーツは1株から年間で最大数キロの収穫が可能で、つるがはうことのできるブロック塀と生育に適した土があれば栽培できるといい、「収穫したものは全て買い取りする。子どもたちの派遣費などに活用してほしい」と話した。

 収穫した実を買い取って加工や販売を手掛ける「なりーの野菜屋さん」の富永政斉代表は「肥料や農薬なども不要で育てやすい」と参加を呼びかけるとともに「収穫体験や販売などを通して子どもたちの総合学習にも生かしてほしい」と述べた。

 南風堂の大城智芳統括部長は「需要は十分期待できる。安定供給できれば菓子などへの活用も可能。これからさらに広まっていく農作物として島の新たな特産品になる」と強調した。

 苗の贈呈を受けた前泊校長は「子どもたちの食育や金銭教育のほか、地域や企業との連携で子どもたちの生きる力や知識の向上につなげていきたい」と取り組みに期待した。

 

  • タグ: 石垣市ふるさと納税石垣島熱帯果樹加工協同組合ピパーツ伊野田小学校
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