八重山毎日新聞社

　南の浜町緑地公園では、昨年暮れから本日午前9時から行われる石垣市新春凧あげ大会入賞を目指して作り上げた各種凧（たこ）の試し揚げを行う家族が例年より多く見受けられた▼12月の八重山の伝統凧作り教室で作ったという祖父と孫。昔、親が正月に必ず作ってくれた八角と連隊旗凧を思い出し再現してみたという親子。それぞれ細かい作業だったが凧作りは心底楽しかったと▼10日石垣市教育委員会の呼びかけで凧あげ会場になる人工ビーチの草刈りが行われた。いきいき学び課の職員と八重山凧愛好会による人海戦術▼市の人工ビーチはイベントでもない限り夏場だけのオープンで普段は閉め切られている。おかげで管理が行き届かず、砂浜は飛来してきた雑草が生え、遠目に牧場の採草地も同然に見える▼中のクリノイガはトゲトゲの種をびっしり付けていて草刈り機で刈り払うと種が飛び散り、ズボンにくっつき、刺さると痛い。清掃したつもりが種を広範囲にまき散らしていることにもつながるので、手で引き抜くことに▼残念だが本日の凧からのお菓子落としははだしで砂浜を走り回ることを遠慮してもらうことになるかも。天気予報もまずまず、キッチンカーも出る。自慢の手作り凧、市販の凧、会場でもらえる凧、どちらも自由に揚げて楽しんでほしい。（仲間清隆）