ヤコウボク(夜香木)が花を咲かせ、…
- 2025年01月11日
- 不連続線
ヤコウボク(夜香木)が花を咲かせ、夜に甘い香りを放っていた。730交差点で信号待ちをしていると、石垣市蝶のオオゴマダラが走行車両を尻目に上空をゆっくりゆったり舞っていた。いずれも新年の出来事。ささやかだが、幸せな気分になった▼ヤコウボクと言えば、その芳香を石垣島の特産にしようと、石垣市商工会の石垣島フレグランス事業推進委員会が資生堂と連携して香水を開発したことがあった▼オオゴマダラと言えば、「石垣の街にオオゴマダラの舞う里をつくろう」をスローガンにオオゴマダラを育てる石垣市民の会があった。1998年3月の発足式には約200人が参加したというから、関心の高さがうかがえる▼ヤコウボクもオオゴマダラもかつてはかなり注目され、その魅力を生かそうという取り組みが活発だった▼ヤコウボクは生育が旺盛なので定期的に手入れする必要があるが、周年にわたって開花と香りを楽しむことができる。オオゴマダラは食草のホウライカガミがあれば繁殖する。白と黒のしま模様に赤い斑点がある派手な幼虫は、さなぎになると金色に輝き、羽化すると白地に黒いまだら模様の成虫へと華麗な変化を遂げる▼昼にオオゴマダラが飛び交い、夜にヤコウボクが香り漂う。そんな街ってすてきじゃない?(比嘉盛友)
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