石垣市 スポまち!特別賞 スポーツ庁表彰
スポーツコミッション事務局の新見弘基さん(左)と市スポーツ交流課の長嶺真未さん=9日午前、石垣市役所
仙台大女子硬式野球部が合宿中に行ったインターンシップ体験=2024年2月22日、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート
スポーツ庁は8日、スポーツを活用した地方創生やまちづくりに積極的に取り組む自治体のアイデアを表彰する「スポまち!表彰2024」の受賞20自治体を発表し、石垣市が上位2賞のうちのゲスト特別賞に選ばれた。石垣市のテーマは「アルバイト×合宿×スポーツDX=無限大∞」。スポーツ合宿で来島した学生が市内事業所でアルバイトをすることで働き手不足の解消と合宿費用の負担軽減を目指していく内容となっている。市の受賞は昨年に続き2年連続。
「アルバイト×合宿」事業は、市スポーツ交流課が事務局を務める石垣島スポーツコミッションが取り組んでいるもの。若い働き手が不足している島の各産業と渡航・宿泊費の高騰に苦慮している高校・大学双方の課題を解決し、地域交流を通じた関係人口拡大につなげることを目的にしている。
仙台大が昨年2月 インターンシップ
昨年2月に仙台大学女子硬式野球部が春季合宿を石垣島で行った際、ホテルでインターンシップを実施していたことにヒントを得て、同4月に事業を開始。春先の合宿シーズンに向け、郡外の高校、大学の部活・サークルなどに「アルバイト×合宿」を積極誘致し、アルバイトを受け入れる地元企業との協力体制も構築した。
このうち仙台大女子野球部、東京農大サッカー部、日本大ラクロス部、名護高ラグビー部が賛同し、参加を希望、2月から受け入れを開始する。同コミッションは午前はアルバイト、午後は練習といった両立可能な合宿メニューを提供していく。
「スポまち!表彰」は21年から行われ、ことしで4回目。今回から特色ある取り組み計画を示した自治体を表彰する特別賞が創設され、ゲスト特別賞に石垣市、長官特別賞に高知県が選ばれた。
審査では「地元側は働き手の確保、訪問者側は合宿費用の確保という双方の課題解決に向け、『スポーツ×アルバイト』という新たな合宿誘致を行い、石垣島ならではの関係人口の拡大を図ろうとしている」と評価された。
スポーツコミッション事務局で地域おこし協力隊の新見弘基さんは「スポーツイベントなど単発の事業が多い中、継続的な事業が評価されたことはうれしい」と喜び、「この事業はどの地域でも実施できるもので、スポーツコミッションの1つのモデルケースになる。今後は法人化を目指して、認知度のアップと自走化に向けた取り組みを進めていきたい」と語った。
23日、東京で表彰式
表彰式は23日、東京都の三田共用会議所で行われる。
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