八重山毎日新聞社

　八重山菊同好会（野原裕佳会長）の第57回菊花展示会表彰式が29日午前、大川公民館で開催され、最高賞の石垣市長賞には野原裕佳さん（79）が1年半かけて仕上げた「玉づくり」（品種・森の川）が選ばれた。作品は来年1月4日に市民会館大ホールで行われる「石垣市20歳の集い」の演壇に飾られる。

　賞は7つあり、野原さんが3つ、大底安宏さん（85）が3つ、石垣当貴さん（44）が1つを受賞した。

　表彰に先立ち、野原会長は「57年も続いている同好会が継続、発展できるよう会員増強、後継者育成、栽培技術向上に頑張っていきたい。石垣市の花いっぱい運動にも尽くしたい」と決意を新たにした。

　審査は全日本菊花連盟の基準に基づいて行われた。審査委員長を務めた石垣克治副会長は講評で「1年半かかった野原さんの玉づくりは根気と愛情の表れ。同好会創立当初からのベテラン会員の大底さんは8鉢出して三つの賞をとった。一鉢一鉢に愛情を込めた成果。中堅会員の石垣さんは今後に期待ができる」などとたたえた。

　各賞の贈呈者を代表して知念永一郎副市長が「菊の栽培はとても難しく、皆さんが丹精込めて咲かせた菊が見事に咲き誇っている。この場を通して、地域が活気に満ちた場所となることを願う」と中山義隆市長の祝辞を代読した。

　入賞者は次の皆さん。かっこ内は仕立て・品種。

　【石垣市長賞】

　▽野原裕佳（玉づくり・森の川）

　【八重山市町議会議長会長賞】

　▽大底安宏（三本盆養厚物・兼六香菊）

　【石垣市商工会長賞】

　▽大底安宏（三本盆養厚物・国華越山）

　【石垣市観光交流協会長賞】

　▽野原裕佳（だるまづくり厚物・国華寿杯）

　【宮平観光株式会社賞】

　▽大底安宏（数本仕立て・岸の虹）

　【八重山毎日新聞社賞】

　▽野原裕佳（福助づくり・精興右近）

　【八重山菊同好会長賞】

　▽石垣当貴（三本盆養厚物・国華寿杯）

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