2024年も残り5日。今年、八重山はどんな…
- 2024年12月26日
- 不連続線
2024年も残り5日。今年、八重山はどんな年だったのだろうか。本紙25日付の10大ニュースで振り返ると、八重山在住者で初となる新垣幸子さんの人間国宝認定というおめでたい話題がトップを飾った。八重山上布が国の重要無形文化財として認定され、その技能保持者としての認定だ▼自転車ロードの新城幸也選手の自身4大会連続出場となるパリ五輪での56位完走や、波照間航空路の15年ぶりの再開、児童生徒の全国レベルの文武両面での活躍も明るい話題だ▼一方、ここ数年続く子牛のセリ価格の低迷や、与那国唯一の特別養護老人ホーム「月桃の里」の11月閉鎖という厳しい現状も伝えられた▼陸上自衛隊のオスプレイの与那国島での事故や、八重山地方への津波警報発令などもあった。津波警報では、避難車両で大渋滞が発生するなど、避難時の課題が露呈した▼平得大俣への陸上自衛隊配備計画への賛否を問う住民投票の実施を求め続けてきた石垣市住民投票を求める会も解散した。有権者数の過半数を超える署名を集めながら、住民投票は実現しなかった▼来年は戦後80年の節目を迎える。戦争体験者が高齢化するなか、次代に戦争の悲惨さ平和の尊さをどう伝えるのか。陸自駐屯地の整備で島の景色が様変わりする中、改めて平和とは何かをを考えたい。(下野宏一)
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