事故オスプレイ撤去
- 2024年12月20日
- 政治・行政
【与那国】離陸しようとした際にバランスを崩し、機体の一部を地面に接触させ損傷した陸上自衛隊の輸送機オスプレイの撤去作業が事故から53日たった19日、与那国町で実施された。自衛隊のけん引車を使って事故現場の与那国駐屯地のグラウンドから一般道を通って久部良漁場に到着。停泊していた台船に載せた。船は午後4時45分ごろ同港を出発した。同機は約2週間かけて所属する千葉県木更津市にある木更津駐屯地へ海上輸送され、1月1日に到着する。
撤去作業は午前11時20分ごろから開始。海上輸送途中で海水がかかり、さびるのを防ぐための黄色いシートに覆われた機体が前後のけん引車により駐屯地のグラウンドから公道へ移動された。
現地から久部良漁港まで1㌔あまりの道のりを時速2㌔程度のゆっくりとした速さで運搬。移動中、第1ヘリコプター団の約30人の隊員が安全確保のための作業に当たった。
作業に伴い駐屯地から久部良漁港までの区間は一時、交通規制が行われたほか、港付近の海上では海保の船がほかの船舶が同機を運ぶ台船などに近づかないよう警戒に当たった。
与那国漁協の関係者によると機体の積み込み作業などによる影響はなかった。
漁港付近では地域の人が作業を見守り、40代の女性は「初めてオスプレイを近くで見たが大きくて驚いた」、70代男性は「事故の後はほかの機体も飛行を取りやめた。集落にでも落ちたら大変だ」などと話した。
事故は10月27日、日米共同統合演習に伴い陸上自衛隊与那国駐屯地で患者搬送訓練を行っていた陸自の輸送機V22オスプレイが離陸しようとした際、左右に揺れてバランスを崩し、左翼下部が地面に接触して排気口付近に損傷を受けた。
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