ヤエヤママルバネクワガタの特別希少野生動植物…
- 2024年12月20日
- 不連続線
ヤエヤママルバネクワガタの特別希少野生動植物への選定が竹富町議会で提案された。(本紙19日付)採集者の遭難事故の発生や路上駐車など地域住民から対応を求める声をきっかけに自然環境保全条例の見直しが検討されるだろう▼ヤエヤママルバネクワガタは条例の希少野生動植物に選定されているが、採集などに対する規制はかかっていない。一方、もう一つの生息地の石垣島では市の条例により採集ができないことになっている▼ヤエヤママルバネクワガタが生息する2島のうち規制のかかっていない西表島に愛好家が多く訪れる。三盛町議がとったアンケートによると多くの住民は規制をかけることに賛成。島の自然を持ち出されたくないという意見が目立った▼選定は希少性や分布の特殊性、採集圧の影響、専門家の意見などを根拠に行われる▼議会で前泊町長は審議委員会を開く方針を示した。これに対するSNSの反応は町の方針や地域の住民感情に理解を示すものがほとんどだったが「もう一度、行きたかった」という声も目立った▼一度、議論の俎上(そじょう)に乗ると、かけ込み採集が予想される。多くの人が訪れると遭難の危険性も高まる。選定の可否はシーズン前に決着をつける必要があるだろう。慎重さとスピード感を持った取り組みが求められる。(立松聖久)
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