助成対象75歳に引き下げへ
- 2024年12月19日
- 政治・行政
高齢者通院渡航費で検討
12月定例竹富町議会(大久研一議長)は18日、一般質問2日目を行い、三盛克美、﨑枝裕次、宮良道子、大浜一将の4氏が登壇した。町当局は高齢者が石垣市内の病院に通院する際の渡航費助成の対象を80歳から75歳に引き下げる方向で検討している。認定こども園の移行に向け、方向性や課題などを協議する検討委員会を来年設立する。
渡航費助成事業は通院治療を余儀なくされている町内高齢者の経済的負担を軽減するため、各島と石垣間の往復船賃を全額助成している。質問した宮良氏に対し、前泊正人町長が対象年齢引き下げの意向を示した。
宮良氏は離島ターミナルから病院までの交通費助成も求めバスチケットの導入を提案。前泊町長は「現在検討している。早く形にできるようにしたい」と前向きに答弁した。
三盛氏は認定こども園の移行構想について「ほぼ全員が賛成」としつつも、町が詳細な計画を示していないことを疑問視。検討委員会の早期発足と協議を要望した。
こども未来課によると。認定こども園への移行には保育士30人が必要であると試算しており、黒島和孝課長補佐は「まずは保育士の人員不足を解消しながら、段階的に入所年齢を引き下げ、移行の準備をしていきたい」と言及。具体的な時期や全島一斉に移行するかは未定とした。前泊町長は地方裁量型認定こども園の規制緩和も視野に「職員、保護者と意見交換しながら前に進めていけたら」と述べた。
町内農産物の消費拡大を図ろうと、パインアップルの出荷式を来年4月に西表島西部地区で実施する。このほかユーグレナ石垣港離島ターミナルでの試食イベントを企画しており、横目剛弥農林水産課長は「拠点産地としてさらに認知度を高めていけるようPRしていきたい」と述べた。
町内でのパインアップル出荷式は郵便局が主体となり過去に数回行われていた。今回は町と西表西部の生産組合が初めて共同開催する。﨑枝氏への答弁。
白浜港は災害時に物資の海上輸送が可能となるような大型貨物船の係留施設の整備を想定している。町は現在「港湾漁港施設等利活用計画」の見直し作業を進めており、同港では船尾岸(斜路)と耐震岸壁の整備計画を盛り込む予定。質問した大浜氏は実際の利活用に向け住民との意見交換会開催を要望。前泊町長は「利活用計画が策定されたのちに行う」との見通しを示した。
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