八重山毎日新聞社

　2024年も残すところ10日余り。正月やクリスマス商戦、忘年会シーズンとあって街も慌ただしさを増している▼これと相まって最近目に付くのが酒気帯び運転で逮捕される記事。「酒が抜けたと思っていた」「運転に影響ないと思っていた」などが運転手の言い分だが、呼気1㍑につき0・15㍉㌘という酒気帯び運転の基準値を超えると言い逃れはできない▼特に気を付けてほしいのが自転車の酒気帯び運転。今月に入り14日、15日と相次いで逮捕者が出ている。道路交通法の改正で去る11月1日から自転車でも酒気帯び運転は自動車と同等の罰則が適用される。安易に乗り、高額な罰金に頭を抱えることがないよう注意が必要だ▼年末年始は人の移動が多く、交通事故の危険性が高まることから21日から来年1月4日は「飲みません今日は私がハンドルキーパー」をスローガンに年末年始の交通安全県民運動が県下一斉に展開される▼期間中の重点事項は①飲酒運転の根絶及び危険運転の防止②歩行者の安全確保と高齢者運転手の事故防止③自転車などの利用時にヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―の3項目▼今年を無事に終え、新年を新たな気持ちで迎えられるよう、飲酒運転防止に「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」。この合言葉を遵守だ。（下野宏一）