第三子以降の給食費無償化 竹富町議会一般質問
12月定例竹富町議会は17日から一般質問の日程に入り、上勢頭巧、東金嶺肇、加屋本真一、山盛力の4氏が登壇した。町は次年度、多子世帯における第三子以降の給食費無償化を独自で実施する。昨年4月から休止が続いている大原歯科診療所は歯科医師確保のめどが立ち、来年4月から再開する予定。(9面に関連、4面に質問要旨)
給食費に関しては次年度、沖縄県による中学生の半額補助事業が始まるが、町独自で多子世帯における無償化を合わせて実施し、子育て世帯の経済負担の軽減を図る。新城寛樹教育委員会総務課長は「それぞれ対象が限られているが、可能なところから事業を実施したい」と述べた。上勢頭氏への答弁。
大原歯科診療所は昨年4月に歯科医師が退職したことで休止、地域住民から早期再開を望む声があがっていた。健康づくり課によると、調整を進めていた大阪府在住の歯科医師が西表大原地区への移住・開業を決断。町は現在診療所内の修繕整備を進めており、今後は同医師と管理運営委託業務を締結する。
同課の南風原聡子課長は「(補正予算で)経年劣化が著しい診療機器の購入予算を計上している。可決いただき早急な準備に入りたい」と述べた。山盛氏への答弁。
東金嶺氏は今定例会で上程しているヤギの適正な飼養および管理に関する条例の内容についてただした。農林水産課が8~10月にかけ実施した説明会には西表東部で16人、同西部で15人、波照間で17人の参加があり「条例制定を見直してほしい」、「登録費用が発生するならだれも賛成しない」、「制定が遅い。早期制定すべきだ」などさまざまな意見があがったという。
同課の横目剛弥課長は違反者に対する罰則について指導、勧告は行うが「すぐに過料を科すことは考えていない」と強調。野生化したヤギの捕獲と飼養されているヤギの野生化の防止を図るための条例制定であるとし、「飼い主に責任をもって飼養、管理する必要性を理解いただくため、首長権限で執行可能な過料を定めている」と説明した。
波照間航空路の全体搭乗率は10月は22・4%、11月は66%で1~11月の総合的搭乗率は33・9%となり、9月から2・3%増加した。島民に限ると10月は11・4%、11月は39・8%で総合搭乗率は18%となり9月から4・7%増加した。加屋本氏への答弁。
搭乗率上昇の要因について小濵啓由政策推進課長は「船の欠航があり利用人数が増加した」と言及。船舶が全て欠航した際に出る臨時便(火、水、日曜日のみ)は今後も第一航空と協議して継続する考えを示した。また、航空路が再開したことし1月から10月末までの波照間島への入域観光客数は3万539人で、うち空路は225人で全体の1%未満だった。
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