子牛セリ回復の兆し 八重山家畜市場
- 2024年12月16日
- 社会・経済
JAおきなわが運営する八重山家畜市場で13、14の両日、子牛セリが行われた。2日間の平均価格は去勢52万2734円、雌41万8013円と去勢で6カ月ぶりに50万円台、雌で8カ月ぶりに40万円台となり、前年同月比でも去勢6万3234円高、雌5万1237円高と回復の兆しを見せた。最高価格は去勢が91万7400円、雌が90万7500円。684頭が取引され、売上総額は3億3034万2100円だった。
セリ会場では2日間で693頭の子牛が入場し、684頭が売却された。平均価格は、初日の去勢が52万7686円、雌が40万978円。2日目は去勢51万7663円、雌43万2511円だった。平均価格は先月より初日で7万円以上値上がりしたのに対し、2日目は5万9321円にとどまった。初日45人だった購買者が2日目は33人と大幅に減ったことが影響した可能性がある。
2日間の平均価格は先月より去勢で6万7134円、雌で6万3009円値上がりした。
平均キロ単価は去勢1814円(前年同月比54円安)、雌1577円(同47円高)で全体では1728円(同5円安)と昨年と同水準だった。
石垣島和牛改良組合の田盛英伸組合長は「国の牛肉消費のキャンペーンで本土の枝肉相場が多少上がっていることや年末という時期的なものもあり、先月より値上がりしたが、農家はまだまだ安心できる材料がない。海外への販売が一部で再開している。石垣も海外販路の拡大が急務だ」と指摘。「今回の価格改定で飼料の値段が値下がりしているので、良い条件が続き来年1月のセリでも値段が付けば農家は多少安心できるだろう」と話した。(価格は全て税込み、速報値)
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