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自衛隊に情報提供「制限を」 市議会一般質問

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高3生に募集案内状 市側「全国の実態確認し判断」

 12月定例石垣市議会(我喜屋隆次議長)一般質問最終日は13日、花谷史郎、仲間均、内原英聡の3氏が登壇した。花谷氏は市が自衛隊に市内生徒の情報提供をしていることについて「父母から情報提供を止めるよう求めがあれば制限できるか」とただし、大城智一朗市民保健部長は全国で情報を非開示している自治体があることから「全国の実態数を確認しヒアリングをして判断したい」と慎重な姿勢をみせた。

(9面に関連、質問要旨)

 自衛隊側は市の情報提供を受けて、市内高校3年生に自衛官募集案内状を送付している。

 大城部長は、情報提供の根拠について住民基本台帳法を引用し「事務の遂行のために必要である場合に該当する」とし、2020~24年度まで生徒3746人分の情報を自衛隊側に提供したことを報告した。

 花谷氏は自衛隊の職業選択の自由を理解した上で、「希望者に案内状が届かないようにできるか」と確認。大城部長は「市内でまだ情報を開示しないでほしいという問い合わせはない。全国の自治体を確認して判断したい」と述べた。

 内原氏は「新しい博物館に求めるもの」として、公文書を適切に整理・保管・公開する施設・公文書館併設、市史編集課と文化財課を博物館施設内に設置、公文書館の併設と両課の機能移転を提案。博物館の収蔵品整理に「集中すべきだ」とした。

 西銘基恭博物館建設準備室長は「博物館準備室で新しい博物館をさまざまな角度から運営についても検討している。博物館の適切な運営体制や活動計画を明確に位置づけていく上で参考にできれば」と応じた。

 また、新石垣市立八重山博物館と国立自然史博物館誘致は別事業だと説明した。

 仲間氏は水道料金の徴収方法と料金チェック体制について説明を求め、嘉手川聡水道部長は、金融機関からの引き落とし、コンビニでの支払いができるとして、昨年7月から「スマートフォン決済を導入した」と述べた。

 また、尖閣諸島海域へ係留アンカー設置への対応状況を確認。宮良直好農林水産商工部長は「魚釣島、南小島、北小島海域に設置できると漁業者の安全性向上が図れる。八重山漁業は避難港などないので安全上係留アンカーあったら安心だと言っていた。漁協や関係課と一緒に県や国に要請などをしていきたい」と答弁した。

 仲間氏は体調不良で、一般質問を途中で中断した。

  • タグ: 石垣市議会自衛隊
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