音楽創造都市目指す
- 2024年12月10日
- 芸能・文化
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の音楽創造都市認定に何が必要かを再認識しようと2024年度ユネスコ音楽創造都市推進フォーラム第3弾(主催・石垣市、音楽創造都市石垣推進市民協議会主催)が8日、市民会館中ホールで開催され、「音楽が生活に溶け込んでいることが大事」などの意見が挙がった。
同協議会(伊良皆誠会長)は「詩の邦、唄の島、踊りの郷」と言われる八重山諸島の音楽文化を、観光需要や市民主役の持続的な発展につなげようと、ユネスコの創造都市7部門のうち音楽部門での登録を目指している。
フォーラムは第1部「唄の島、音楽の島になるために~音楽創造都市に向けて~」、第2部「八重山唄者の世界~真の八重山の謡を追い求めて~」をテーマにトークセッションがそれぞれ行われた。
第一部ではプロデューサーのケンヤ・マルセイユさんをコーディネーターに伊良皆会長、八重山芸能文化研究者の大田静男氏、県文化振興会の上地里佳氏、トランペット奏者の玉盛邦則氏が提案などを行った。
東京出身で八重山にルーツを持つ玉盛氏は「石垣島に住んでみて、音楽が生活に溶け込んでいることを感じた。それが一番大事なことだと思う。音楽にジェネレーションギャップはない。認定されると、音楽をもっと身近に感じるようになるではないか」と期待した。
大田氏は「楽しいときに歌い、悲しいときに歌い踊れば良い」と提起する一方、「三線や踊りを習う若い人が少なくなっている。華やかな中にも危機的状況があり、どうやって引き継いでいくことを認識することも重要だ」と課題も指摘した。
伊良皆会長は「八重山、石垣にすごい音楽文化があることを世界、日本、沖縄に知らしめたい、自慢したい」と認定の意義を強調。上地氏は「創造都市に向けなしえていないものがあれば応援したい」と述べた。
フロアから「昔は自己流で三線を引く人が多く、家から三線の音が聞こえてきたが、流派ができて研究所に通うようになって近所から三線の音が聞こえなくなった」と流派に関係なく自由に三線を楽しめる環境づくりを求める声があった。
2部は金城弘美さん、岡山創さん、比屋根祐さん、前津伸弥さんの唄者が出演した。
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