子ども第三の居場所開設へ
- 2024年12月06日
- 地域・教育
来年4月、旧おおはら幼を改修
竹富町とB&G財団(東京都港区・前田康吉会長)は子どもたちの将来の自立に向けた支援を行う「子ども第三の居場所」を西表の旧おおはら幼稚園を改修して開設する。供用開始は来年4月を予定しており、同財団が開設費と3年間の拠点運営費として最大9320万円を上限に助成する。その助成決定書授与式が5日午後、竹富町役場で行われ、財団の朝日田智昭常務理事から前泊正人町長へ決定書が手渡された。
「子ども第三の居場所」事業はさまざまな困難な状況にある子どもたちの支援を目的に日本財団が実施しているもので、B&G財団は同財団と協力する形で18年度から着手している。これまで全国で240拠点が開設されており、県内では中城村など14カ所で整備されている。
大原の施設では児童の食、生活、学習支援の提供を行うほか、保護者の居場所、相談の場としている。利用対象は共働きやひとり親など複合的に子育て支援を必要とする児童生徒とその保護者で1日10人程度の利用を想定している。利用料は原則無料、開所時間は平日午後1時から同8時まで。
また障がい者や高齢者が集う就労の場や地域住民が交流するブックカフェも併設。多世代交流が図れる施設を目指す。
授与式で朝日田常務理事は助成期間3年間の積極的な運営と助成終了後の継続的運営の2点を要望し、「子ども第三の居場所が町の子育て支援の拠点として末永く発展いただくことを願う」とあいさつした。
前泊町長は「町の宝である子どもたちのため、子育て支援と教育の環境整備に取り組んでいく。だれひとり取り残さない、取り残されない第三の居場所となるよう活用させていただきたい」と感謝した。
こども未来課によると現在、旧おおはら幼稚園の内装の解体が終了しており、来年3月上旬の工事完了を見込む。指定管理の事業者は今後募集をかけ、町議会3月定例会に上程して決定する。
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