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先月、石垣島にコウノトリがやってきた。足に…

 先月、石垣島にコウノトリがやってきた。足には標識が装着されており「J0701」と記されていた(本紙11月26日付)。日本国内のコウノトリは一度は絶滅したが、その後、外国から再導入され現在では手厚く保護されている▼足環の付いたコウノトリの情報は「コウノトリ個体検索」というサイトで調べることができ、生まれた日付や場所などが表示される▼「コウノトリ市民科学」というサイトでは、巣立ってからの足取りを見ることができる。このJ0701は6月から11月にかけて福井から石垣島までの足跡をたどることが可能だ▼西表島にはコハクチョウ2羽がやってきた(本紙11月18日付)。この2羽はその後、石垣島で滞在している。ハクチョウの渡りを調査する国際共同のスワンプロジェクトが1年前から始まっている。ハクチョウにGPSと超小型カメラを付け、渡りの謎に迫るものだ▼これらの調査は研究者や市民が協力して進められており、その成果は保全などに役立てられる。市民が参加することで保全活動への理解や関心を持つきっかけにもなる▼スワンプロジェクトでは、ほぼリアルタイムで画像が送られてくる。ハクチョウ目線で撮影された海上の光景は衝撃的だ。命を懸けた鳥たちの壮大な渡り。みなさんの目で確かめてほしい。(立松聖久)

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