暦はもう12月、師走を迎えた。この時期は…
- 2024年12月04日
- 不連続線
暦はもう12月、師走を迎えた。この時期は忘年会でにぎわう一方、飲酒運転にも注意が必要になる▼飲酒運転に関しては、日頃から耳を疑うようなニュースが飛び込んでくる。県庁職員が深夜まで飲んだあと自家用車を運転したり、県立病院の医師が蛇行運転で現行犯逮捕されている。飲んだ直後にハンドルを握っており、ぜんぜん自制が働いていない▼もちろん酒そのものは悪くない。酒造りには長い歴史があり魅力もある。泡盛は「糖質ゼロ、プリン体ゼロ、低カロリー」とPRされ、成分にむだがない。それをどう飲むかは人しだい▼漢字の「酒」を見てみると面白い。白川静著「常用字解」によると、「酒」は酒樽から香る酒気を意味し、神前に捧げる形が「尊」という字になる。古代中国の殷王朝では、祭りに大量の酒を使いすぎて、王朝そのものが滅んだとも記されている▼今月21日から年明け1月4日まで、年末年始の交通安全県民運動が行われる。その「重点1」は毎年変わらず「飲酒運転の根絶」と「危険運転の防止」。同じテーマが掲げられるということは、まだまだ飲酒がらみの事件事故が多い証拠▼酒は人生を彩る道具のひとつだが、扱い方を間違えれば人生も歴史も狂わせる。この時期だからこそ、改めて酒との付き合い方を考えよう。(玉津盛昭)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。