新城幸也ロードサイクルイベント2024
「新城幸也ロードサイクルイベント2024」(石垣島スポーツコミッション主催)が1日、初めて開催され、石垣市内に設定されたロング(100㌔)、ミディアム(73㌔)、ショート(46㌔)の3コースに県内外から約200人が出走した。参加者らは石垣島の自然や風景を満喫しながらゴールを目指し、サイクリングの楽しさ、魅力を味わった。大会には新城選手も参加した。
「新城幸也ロード」は市登野城出身のプロロードレーサーでオリンピアンの新城選手の功績をたたえ、ことし3月に新城選手監修のもと決定されたもの。舟蔵公園を発着点にショートコースは米原、ミディアムは伊原間、ロングは平野を折り返し地点に西回りするコース設定となっている。
初のイベントとなる今回はサイクリングを楽しむことを目的としており、順位の表彰などは行わない。
同日午前7時半ごろ舟蔵公園で開会式が行われ、同8時からイベントがスタート。参加者はコースの車道脇を走り、アップダウンや海、山沿いのコースをエンジョイ。名蔵湾や川平湾、於茂登岳などの風景を味わいながら、それぞれのペースでペダルをこいだ。
コース上では約10㌔おきに計10カ所のエイドステーションが設けられ、パインジュースやオニササ、ジューシー、八重山そば、黒糖蒸しケーキなどさまざまな食料品が提供。参加者の疲れたからだをいやした。
ショートコースを走っていた西原貴和子さん=石垣市=は「景色が素晴らしく楽しみながら走れている。体力はあまり大丈夫ではないが、後半も頑張って走りたい」と笑顔を見せた。
井手悌二さん(55)・理仁さん(13)は親子でロングコースに挑戦。出場者最年少の理仁さんは「トライアスロンの練習で何回も走っているコース。楽しんで走ることが目標」と話した。大会エントリー開始後、すぐに申し込むなど、この日を楽しみにしていたという悌二さんは「前半はゆっくりでとても走りやすかった。タイムを気にせず走れるのはうれしい」と満喫した様子だった。
けがやトラブル等もなく午後3時半ごろには参加者全員が完走。閉会式後にはヤエヤマ・アッチャーズ・バンドなどがライブを披露しイベントを締めくくった。
出場者とふれあいながらコースを走った新城選手は「ロードを活用したイベントを開催していただき本当に感謝しかない」と述べ、「コースは100㌔の間に信号が一つしかなく、止まらずに走ることができる。夕方に走って夕暮れを楽しんだり、逆回りしたりといろんなアレンジもできる。(今後も)多くの人が自分のペースで楽しんでほしい」と期待を込めた。
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