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山里勇吉氏の功績たたえる

建立された山里勇吉氏の顕彰碑を囲む名幸諄子実行委員長(中央右)ほか門下生ら=29日午後、白保

建立された山里勇吉氏の顕彰碑を囲む名幸諄子実行委員長(中央右)ほか門下生ら=29日午後、白保

八重山民謡大家、故郷白保に顕彰碑

 山里氏は1925年に白保に生まれ、52年に八重山郡全島とぅばらーま大会で優勝。その後約60年、沖縄本島を拠点に県外、海外でも活動し、恵まれた美声と声量で八重山の唄の素晴らしさを全国に知らしめた。99年に県無形文化財「八重山古典民謡」保持者に認定され、八重山音楽の普及発展に大きく貢献した。

 また、82年から約40年にわたり「芸能チャリティー公演」を実施し、沖縄県社会福祉協議会などに総額約7000万円の寄付を行うなど、社会福祉向上に尽力。厚生大臣表彰や県功労者、八重山毎日文化賞正賞受賞などを経て、18年に92歳で死去した。

 生誕百周年となることし、顕彰碑建立実行委員会(名幸諄子委員長)は山里氏が生まれ育った屋敷跡に碑を建立。山里氏の写真や功績、生前に記した言葉「神世から宝ゆたぼられ果報なむん」が刻まれている。

 除幕式では名幸委員長は山里氏との長年の思い出にふれながら「これが白保村、山里勇吉に対する私の恩返し。ぜひこの顕彰碑を白保地域の皆で育て、いつまでも守り続けてほしい」と願った。

 式典では門下生らが「白保節」や「とぅばらーま」、「八重山育ち」などの歌や舞踊を碑の前で奉納。家族や門下生の大工哲弘氏からのメッセージも朗読された。県社会福祉協議会の嘉陽孝治専務理事、下地幹郎元衆議院議員、世持豊白保公民館長も祝辞を述べた。

 式典終了後、白保公民館で山里勇吉を偲ぶ会も行われた。また実行委員会から白保公民館にパイプいす30脚の寄贈もあった。

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