若きパワー 9団体演舞
- 2024年11月25日
- 芸能・文化
伝統文化、後輩につなぐ
八重山青年芸能フェスティバル2024(石垣市青年団協議会など主催)が23日、真栄里公園で初開催され、石垣市内の青年会と友情出演の青年会計9団体が舞踊や寸劇、獅子舞、エイサーなど多彩な演目を披露した。会場には子どもからお年寄りまで約1000人(主催者発表)が訪れ、伝統芸能を堪能。いきいきと演舞する若者たちに大きな拍手を送った。(3面に写真特集)
石青協は日ごろの活動成果の発表と伝統文化の継承、島の未来を担う青年の意識高揚を図ることを目的とに毎年青年文化発表会を市民会館で開催してきたが、野外での演舞も見てもらおうと初の屋外公演に挑戦した。
発表会は平得青年会の「鷲ぬ鳥節」で幕開け。大浜青年会は「かたみ節・アブジャーマ」と「満月太鼓ばやし」で力強い太鼓とばちさばきを披露。登野城青年会は「今日が日ジラバ」、「宇根ぬ屋ユンタ」、「こいなゆんた」など村に伝わる伝統の古謡を情感豊かに歌い上げた。
いしゃなぎら青年会は島の生き物を捕獲する様子を描いた「ぺんがん捕れー節」や「まんがにすっつあ節」を軽快に披露。宮良青年会は宮良村発祥の「めでたい節」のほか「久高節・海上節」を舞った。
白保青年会は獅子舞をダイナミックに演舞。雌雄の獅子が観客席の子どもたちをかむなどし、会場を沸かせた。友情出演の上原青年会(西表)は「でんさ節」、東区青年会(嘉手納町)と武富青年会(糸満市)は勇壮なエイサーをそれぞれ披露した。
最後は出演者全員による「村遊び」が行われ、各青年会が舞踊や青年会歌ダンスを次々と舞い、六調節で締めくくった。
石青協の仲桝人生会長は「郷土を愛し、若いパワーでたくさんの人たちを笑顔にする青年1人1人が石青協の誇り。八重山の伝統文化はかけがえのない財産であり、後輩たちへ引き継いでいくことは使命。今後も力強く活動していきたい」と決意を新たにした。
会場で鑑賞していた平良実愛さん(八重高1年)は「本島のエイサーは迫力が違うなと感じたし、白保の獅子舞など石垣島の伝統も良いなと思った」と刺激を受けた様子。地域行事が好きで大川青年会に所属しているといい、「昔の伝統はつながっているが薄れている。自分たちが受け継いで伝えていけたらと思う」と語った。
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