最優秀賞に八重山アップミート JA石垣牛枝肉共励会
最優秀賞を獲得した八重山アップミートの金嶺圭昇場長(中)、優秀賞に選ばれヤイマ・ブリーダー・ランチ従業員の嶺岸寛子さん(右)、優良賞となったJAおきなわ八重山肥育センターの平良蓮場長=22日午前、八重山食肉センター
石垣牛20頭が取引され、すべてが4等級以上の上物だった=22日午前、八重山食肉センター
第39回JA石垣牛肥育部会枝肉共励会(主催・JA石垣牛肥育部会)が22日、八重山食肉センターで開かれ、島内の肥育農家から石垣牛20頭が出品された。格付けはすべて4等級以上の上物で75%が5等級だった。審査の結果、八重山アップミートが最優秀賞に輝いた。優秀賞にはヤイマ・ブリーダー・ランチ(名蔵)、優良賞にはJAおきなわ八重山肥育センターの枝肉が選ばれた。第35回から新設された脂肪質賞はヤイマ・ブリーダー・ランチ(新川)が獲得した。
出品された20頭(去勢16、雌4)の平均は、枝肉重量497・7㌔、ロース面積65平方㌢、バラの厚さ8・3㌢、皮下脂肪2・6㌢、歩留まり74・9%、霜降り度を指す12段階のBMSは10だった。
最優秀賞の枝肉は重量486・5㌔、ロース面積68平方㌢、バラの厚さ8・9㌢、皮下脂肪2・1㌢、歩留まり76・2%、BMS12でキロ単価3600円で競り落とされた。
日本食肉格付協会九州支所の佐藤修一所長は、全体の講評として「肉の締まりやきめに優れ、脂肪質も光沢、ねばりともに高品質。石垣牛のブランド力の向上につながると期待できるが、瑕疵の発生が20%あった。枝肉の商品価値に影響するので使用管理の改善を徹底してほしい」と評価した。
最優秀賞に選ばれた八重山アップミートの金嶺圭昇場長は「いい子牛に巡り合うことができて結果につながった。これからもいい牛で石垣牛を盛り上げていきたい」と笑顔を見せた。
石垣牛肥育部会長の上江洲安生氏は「全国的な価格の低迷が影響し、落札価格が伸びなかった。物価高の影響もあり、消費者の財布のひもは固い。輸出は高値で取引されるので今後の販路拡大に期待したい」と述べた。
中山義隆市長は「台湾、シンガポールへの輸出に向けて食肉センターの整備を進めている。来年9月には台湾へのフェリーが就航する」として海外での需要拡大に期待した。
JAおきなわの前田典男理事長のあいさつも代読された。
セリには19業者が参加。販売総額2745万125円、1頭当たりの平均価格137万2506円で最高178万3250円。1㌔当たりの平均単価は2750円、最高は3600円だった。
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