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環境省がイシガキニイニイの調査結果を公表した…

 環境省がイシガキニイニイの調査結果を公表した。林内で録音された3000時間以上もの音声を解析にかけたが、見つからなかった。モニタリング調査は2003年から行われており、16年の4匹を最後に見つかっていない▼調査はヤエヤマヤシ群落付近を中心に実施されているが、研究者らは石垣島のほかの地域や西表島をはじめとした周辺離島で生息している可能性も指摘している▼18日、シロハラチュウシャクシギの絶滅が宣言された。1995年以降、見つかっていなかった。この鳥について繁殖習性など分かっていないことが多かったが、19世紀初めには数多くみられる普通種だったという▼世界には、絶滅を危惧されている動植物が多く存在する。石垣島ではカンムリワシ、西表島ではイリオモテヤマネコが有名だが、県内や国内でも希少野生動植物は多い▼八重山では外来種問題も深刻だ。インドクジャクやコウライキジ、オオヒキガエル、シロアゴガエルとさまざま。人間が持ち込んだことが原因で、自然環境に打撃を与えている▼ニンゲンも拱手傍観しているわけではない。西表島や新城島では、さまざまな取り組みが成果を上げつつある。世界から注目される八重山の自然やそれとともに育まれてきた文化。壊すのも守るのも同じ人間なのだ。(立松聖久)

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