地域の悩み 持ち寄り支援
- 2024年11月21日
- 地域・教育
垣根越え「できることを」
地域で困っている人たちに対し、みんなができることを持ち寄ってどのような支援ができるかを考える「できもちゆんたく会―できることもちよりワークショップ―」が20日、石垣市民会館中ホールであった。石垣市子ども・若者支援地域協議会(上地正人会長、22団体)が行政・民間の垣根を越えた横のつながりをつくろうと初めて開催し、高齢者・子ども・障がい者などさまざまな分野の支援に関わる約60人が集まった。
ワークショップは、一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト(名古屋市)のメンバーを講師に招いて行われた。4、5人でグループをつくり、「介護が必要な高齢者の住み慣れた地域で最期まで暮らしたいという悩み」など困りごと4事例のうち割り当てられた一つに対し、自分にできること・できる可能性のあることを付箋紙に書き込んで模造紙に貼った。
さらに「これで解決できるのか」と不足している支援を列挙。違う事例を担当するグループに行き、自分が新たにできることを書き加えた。
最後に全部のグループを回って「いいね」と思う支援にシールを貼り、自分のグループに戻って支援の広がりを共有。支援が届かない状態で放置された場合の未来を想像した。
参加者からは「自分にできるシンプルな支援だったが、『いいね』がたくさんついていたので、自分の中にとどめておかなくて良かった。うれしい気持ちになった」「自分だけでは発想できないような支援のあり方がいっぱいあって学ぶことができた」「いろんな方がサポートすれば、いい方向に解決するのではないかと思った」などの感想があった。
今回の取り組みを企画した協議会事務局の市教育委員会青少年センターの橋本靖子青少年係長は「地域の方々が興味を持って集まってくれてうれしかった。これに応えられる行政でありたい。行政と民間、民間と民間がつながる機会となった。今後、それぞれの仕事に生かせればと思う。支援する方々をつなぐ形がつくれないか模索していきたい」と話した。
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