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創立45周年で記念公演

出演者全員による「赤馬節」で幕開けした那覇八重山古典民謡保存会の創立45周年記念公演=17日夜、アイム・ユニバースてだこ大劇場

出演者全員による「赤馬節」で幕開けした那覇八重山古典民謡保存会の創立45周年記念公演=17日夜、アイム・ユニバースてだこ大劇場

那覇八重山古典民謡保存会

 【浦添】那覇八重山古典民謡保存会(宮野敬介会長)の創立45周年記念公演が17日夜、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールであった。那覇の会員に加え、八重山の本部、東京や東海の保存会ら総勢230人が出演、「団結の舞台」として磨き抜かれた芸を披露した。

 記念公演は二部構成で全13演目、保存会全員による「赤馬節」で幕開け。「鶴亀節」「弥勒世果節」と続いた。

 女性約70人による歌三線の斉唱もあった。女性のみの斉唱という珍しい試みに、幕が上がると会場からどよめきが起こった。観客は「つぃんだら節」「真栄里節」に聴き入った。

 「黒島節」「月ぬかいしゃー節」では三線を学ぶ子どもたちが出演、温かい拍手を受けた。

 2022年度の県指定無形文化財「八重山古典民謡保持者」の宮野敬介、稲福義男、真栄里悟の3氏は「越城節」「前ぬ渡節」を奏でた。フィナーレは「弥勒節」「やらよう節」で節目の公演の幕を下ろした。

 大濵安伴著「声楽譜附八重山古典民謡工工四」を基に研さんを深めている同保存会は、1979年に八重山古典民謡保存会那覇支部として発足し、14年に現在の団体に改称した。ことし5月の総会では、09年から同保存会を離れ独自の組織を発足したメンバーの復帰も承認した。4月1日現在、師範28人、教師44人、会員約300人が所属する。

 保存会の研究所のうち、小中高生を指導している研究所は9カ所。今後の課題として小中高生を中心とした若手人材の育成を挙げ、掘り起こしを図る考え。

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